Negiccoが出ない「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」に見る、TIF主催の相当な焦りとアイドル界隈のシュリンク状況

どうも、まてこい(@matekoi)です。月一更新どころか年一更新になってしまった(;゚Д゚) 、、、

 

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さて、今年の「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019(以下TIF表記)」も出演者やタイムテーブルが発表され、あと1か月と迫る中、色々と見えてきた事があったのでブログに書いておきたいと思います。

 

10周年記念だけどNegiccoが出演しないTIF2019とは?

TIF2019のタイムテーブルが大体発表されたところでお気付きかと思いますが、ライブアイドル界隈では知名度の高いNegiccoが出演ラインアップに名前がありません。

これはNegicco側が出演を断ったのか、Negicco側にオファーがなかったのかは定かではありませんが、長年地元や全国へライブアイドルの先駆けとして活動してきたNegiccoがTIF10周年に出ないというのは、今年のTIFを見る上で重要なことだと思います。

まず、昨年のTIF2018の動員数は約8万人となり一昨年と比べて横ばいです。

 

乃木坂46や日向坂46(当時はけやき坂46/ひらがなけやき)やHKT48、今年炎上中ですが昨年はまだ勢いのあったNGT48を要しても横ばいでした。これはTIF主催も想定外だったのではないでしょうか?

この動員数を見てTIF主催側は、今年の2019年開催をより"マス寄り"のフェスに舵を切ったのだと思われます。

初出演者を見ると、新しい学校のリーダーズや5人組バーチャルアイドルグループ「えのぐ」、夕方にテレビ東京で生放送中の「青春高校3年C組」大森靖子を中心に結成されたアイドルグループZOC秋元康総合プロデュースでSony MusicとANIPLEXがタッグを組んだアイドルプロジェクト「22/7」テレビ東京「ゴッドたん」から火が付いた眉村ちあき
終いには、吉本興業の芸人で結成した吉本坂46、と、どう考えても話題先行で今までのアイドル文化に根差したとはちょっと言えない出演者の名前が散見されます。

これらの名前を列挙するだけでも、今までのTIFとはまた一線を画す様相なのが見受けられます。
そしてこれらのラインアップは、今年出演しないNegiccoより世間的な認知度は高いものが多いです。(人気ではなくあくまで認知度)

そこからも、今年のTIF2019がまず「動員数で必ず結果を出す」というコミットメントを持っていると推察できます。

 

スマイルガーデン無料エリア縮小? チケット売上もコミットメントを求められている

タイムテーブルと同時に発表されたのが、無料で見られて解放感のあるステージの「スマイルガーデン」の、無料エリア縮小(と思われる)アナウンスでした。

 

そのスマイルガーデンには、日向坂46など世間的な人気も高いグループを配置している事にも注目をする必要があります。
これは、ある程度の既存のTIF参加者で、スマイルガーデンを無料で見ていたアイドルファン層を削って有料エリアを拡大しても有料集客する、という戦略の現れなのではないでしょうか?

当然、無料エリアには無料ならではの“厄介客"も流れてくるので、安全上の処置とも言えるかもしれませんが、だったら警備強化などをすればよいのであり、ここまで有料エリアに舵を切るということは、チケット売上についてもコミットメントが求められている証明だとも言えます。

 

世代交代は進むが市場はシュリンクしているアイドル市場

元バニラビーンズのレナもTwitter上で言及していますが、昨年まで中堅アイドルがいた部分を新興のアイドルグループが担う形になっており、TIF2019タイムテーブルからもそれが見て伺えます。

しかしながら、PASSPO☆ベイビーレイズJAPANなどと規模をはれるグループは皆無に近く、これら昨年9月で解散した中堅アイドルグループの座を埋めるアイドルが一年掛かっても育ってないという、アイドル市場のシュリンク状況が起きています。

当然、人材が育ってないアイドル市場なのですから、先に列挙したような初出演の、これまでアイドル市場からは凡そ遠かった出演者をラインアップに加える必要がありますよね。
ましてや、集客数やチケット売上をコミットしなきゃいけない状況なら、形振りなんか構ってられません。極端な言い方をすれば、これまでのTIFに貢献してきたアイドルはある程度無視しても構わない、とすら思ってるかもしれません。

 

しかし現状を打開しようとする試みも

昨年TIF2018終わりに書いたブログにも書いたのですが、そんなシュリンクするアイドル市場を打開する試みも盛り込まれてはいます。

これら海外アイドルグループ勢の出演は、今アジアの新興国で盛り上がっているアイドルブームに乗っかる意味でも良い試みで、シュリンクする日本のアイドル市場をパラダイムシフトさせる策だと言えます。

本音を言えば、海外に頼らず国内で新たな市場拡大の試みをされればよいのですが、シュリンクするアイドル市場にその体力はないのが現実なので、こうした海外からの資本などを取り入れるのは致し方ない部分です。

 

開催までの残り日数もわずかと迫ってきた今年の「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」ですが、アイドルファン全体は今年のTIFに何を見るのでしょうか。
自分もアイドルスケジューラーからの発信などを通して、今年のTIFを注目し、発信していければと思っています。